令和7年(2025年)5月11日、防災安全部の消防団が山火事対策の消防団教養訓練を実施しました。
今回の訓練は、過酷な環境下での消火活動に対応するための実践的な内容となっており、団員たちは30キロもの装備を背負って山を登り、実際の災害現場を想定した演習を行いました。
水の確保と消火活動の訓練

訓練の中で重要な要素の一つが水の確保と効果的な放水です。消防団員たちは、川に可搬式ポンプを設置し、水を汲み上げる技術を練習しました。限られた水源しかない山間部では、この作業の迅速性と正確性が消火活動の成功を左右するため、実際の状況に即した形での操作が求められます。

消防団員たちは、協力して機材をセットし、現場でのチームワークを高めるための訓練を実施。このような細部にわたる訓練が、実際の災害現場での迅速な対応につながります。

厳しい環境の中での試練
この訓練は、体力と精神力の限界を試すものでした。参加した団員の一人は、「30キロの装備を背負っての登山はかなり厳しかったが、実際の山火事現場ではこれ以上の過酷な状況になることを考えると、こうした訓練の重要性を改めて実感した」と語ります。
消防団は定期的にこうした訓練を実施し、地域の安全を守るための備えを強化しています。
山も海もある鈴鹿市では、様々な状況が想定されます。災害時に迅速かつ効果的な対応を可能にするため、今後も実践的な訓練を重ねていくとのことです。